遺産相続の流れ
はじめに
親族との間でお金の話をすることは意外にも難しいものです。遺産がきっかけでせっかくの親族関係がこじれそうになったとき、私達専門家がリードし、公平な遺産分割のためのお手伝いをさせていただきます。
どんな手続きが必要なの?
まずは調査
遺産の調査
遺産には、預貯金だけでなく、先祖から受け継いだ土地・建物、保険金・解約返戻金、投資信託等の金融資産等があります。銀行や保険会社は、遺族から死亡の事実を伝えない限り、こういった財産があるよという説明はしてくれません。そのため、遺族が調査をしなければなりません。この調査は、相続人1人からのご依頼があれば、当法人で調査することができます。
借金の調査
故人が事業を行っていた場合や、生活資金が無かった場合、多額の借金があることがあります。通帳の履歴や金融機関からの郵便物、不動産の担保設定の有無等を慎重に確認して、借金があるようでしたら、いくら借金が残っているのか金融機関に借金の額を確認しましょう。
相続人の所在調査
話し合わなければならない相手が、前妻との間の子供であったり、甥や姪にあたる場合、そもそも所在や連絡先がわからない場合があります。
このような場合には、弁護士が所在を調査することができます。
次に相続を放棄するかどうかを検討
相続を放棄することで、
煩わしいトラブルから離脱できます。
調査の結果、借金の方が多い場合や、相続したい財産がないと判断した場合、自分に相続が開始したことを知った時から3か月以内に相続の放棄の手続きを家庭裁判所で行う必要があります(民法915条1項、938条)。
家庭裁判所での手続きをとると、相続人の資格が無くなり、その後の煩わしい手続きや借金等のトラブルから離脱することができます。
遺産の分け方について話し合い
スムーズに行かない話合いは、
私達におまかせください。
葬儀費用の負担割合や、土地・建物の分割方法、1人の相続人が故人の面倒をずっと見てきたことの評価等を決めなければならない場合、スムーズに話合いがまとまらないケースが多いです。
これは、根気よく説明する他ありません。話合いがうまくいかない場合には、私達におまかせください。
不動産の名義変更や預貯金の分配
不動産の名義や預貯金の分配
についてもお任せ下さい
遺産の分け方について話し合いがつくと、次は、不動産の名義や預貯金の分配が必要になります。
当法人では司法書士も在籍しておりますので、名義変更についてもお任せください。預貯金の分配時には、分配金額の計算表を作成しますので、相続人の皆様にご納得いただける解決を目指します。
税金の処理
相続税
遺産が一定金額以上ある場合には、亡くなった日の翌日から10カ月以内に、相続税の申告をする必要があります。
(計算式)
遺産に係る基礎控除額=3,000万+600万×法定相続人の数
固定資産税
固定資産税は毎年1月1日時点の名義人に課税されます。不動産の名義人が死亡した場合、納税通知は相続人の代表者に届きます。 もし、一人の相続人が遺産の固定資産税を立て替えている場合には、話し合いで清算する必要があります。 名義変更後は、翌年からそれぞれの相続人に対して、納税通知が届くようになります。
不動産取得税
不動産取得税とは、不動産を取得したときに課税される税金ですが、相続によって不動産を取得した場合には不動産取得税は課税されません。
登録免許税
登録免許税=不動産の評価額×1000分の4
登録免許税とは、不動産の名義を変更する際に収める税金です。相続によって不動産の名義を変更する場合に必要となります。
税額は不動産の評価額に1000分の4を乗じた額になります。例えば、1000万の土地であれば、4万円が登録免許税になります。